初めてのチューリップ選び!どうしたらいい?
秋は春に向けて咲く様々な植物が店頭に並び始める時期です。
中でも、球根植物として最もポピュラーなチューリップは、桜と並ぶ春の代表的な花でしょう。
最近は、バリエーション豊かなチューリップが沢山店頭に並び、一体どれを選べばいいのか悩んでしまうこともあるのではないでしょうか?
今回は、そんなチューリップについてご案内したいと思います。
チューリップが初めてのガーデニングにお勧めの理由とは
初めて何かを植えたいと思ったとき、ガーデニングを始めるのに一番お勧めな季節は秋です。
涼しくなってくると園芸売り場には春に向けた苗や種が出始めます。
咲き続ける時期は、だいたい10月から5月ごろまでと長く楽しむことができるものが大半。
そして気温が下がるということは水の蒸発も減るということです。
夏には朝夕2回欠かせなかった水やりの頻度も、1日1回もしくは2~3日に一回程度で済むようになります。
冬に向けて寒くなるこの季節は、植物が痛む原因となるカビなどの菌の活動も減ってくる時期です。
病気の発生が少なく、お手入れの手間もかからない秋の時期。
ガーデニングをはじめるのにうってつけの季節といえるでしょう。
改めてチューリップとは?
チューリップはユリ科の秋に植える球根の代表ともいえる植物です。
ユリ科チューリップ属で、学名はTulipaです。
産地として有名なオランダ王立球根生産者協会の品種登録数は2018年時点で6500種を超えているそうですよ。
日本でも富山県は有数のチューリップ生産地として知られていますが、そちらでも毎年新しいチューリップの品種が生み出されています。
以上のようにチューリップは春に咲く代表格の花として、ポピュラーな植物といえますね。
チューリップは手ごろな価格で購入しやすい
チューリップは、とてもポピュラーな品種です。
園芸店、ホームセンターなどで扱われていて、場合によってはスーパーで購入することもできます。
価格は一重のチューリップならば一球30円くらいから、変わり咲きならば1球100~300円程度でしょうか?(最新品種ならばもっと高いのもありますが)
一球30円程度ならば、「ちょっといくつか試してみようかな?」なんておもってしまいますよね。
シーズンになって当たり前のように店頭にも並びだす植物はそんなにはないですよ。
普段使いの商品のように気軽に入手できるのですから、「チューリップはポピュラーな植物」といっても過言ではないでしょう。
シーズン中はどこに行っても色々なチューリップの球根がそろっている
チューリップが店頭に並び始める時期は夏の終わりごろの9月後半あたりから12月初めくらいです。
扱われている球根も1個単位から複数個入りや、場合によっては30~50個入ったものも販売されています。
バリエーションは色々。
- 一重咲きのシンプルなタイプ
- 八重咲きの豪華なタイプ
- 花びらの縁にギザギザの入ったフリンジ咲き
- ユリのように先端がちょっと尖ってスリムなユリ咲き
- 豪華なドレスのように波打ったロココ咲きやパーロット咲き
と様々です。
花の色は、シンプルな白・赤・紫・黄色・濃~淡ピンクに黒!
紫色の縁取りの入ったものや豪華な絞り模様に緑のラインが入ったものまで。
私は、毎年チューリップ選びに頭を悩ませています(笑)
チューリップの植え付けは失敗が少ない。
チューリップは球根植物です。
球根植物は、購入した球根をそのまま直に植え付けられる植物。
種まき→ポット植え→本植えの手間がないので、手軽にガーデンニングを始められます。
種まきをする花だと、
- 種まき専用の土もしくは細かな赤玉土などを使用して蒔く
- 発芽するまで暗い場所で、土の表面が乾かないように常に観察してお世話する
- 発芽して本葉を展開するころポットに移植、大きくなったらプランターや花壇などに植え付ける
という必要があります。
(ひまわりのように地面に直播きできる植物もあります)
その点、チューリップは、
- 直に地面や鉢に植え付ける
で終わりです。
チューリップは植え付けるまでの工程が少ないため、各工程での失敗を心配する必要がありません。
もちろん水やりの心配はありますが、冬場の水やりは1週間に1回程度あるかないかくらいです。
以上のようにチューリップは手軽にガーデニングを挑戦したい人にとっては失敗の少ない植物です。
チューリップの鉢植えと地植えのポイント
せっかく植えるチューリップ、最後まできれいに楽しみたいですよね。
チューリップを植え付けから最後まで楽しむにはどうしたらいいのか?
開花後の来年に向けた球根の太らせ方のポイントなどについて解説します。
これを知っていると、お気に入りのチューリップを来年も楽しめますよ。
チューリップの植え付けと芽が出てくるまでの管理と水やり
チューリップは園芸用の培養土もしくは、庭植えする場合には、よく耕した庭土に腐葉土や赤玉土などを混ぜて植えます。
チューリップの球根は球根3個分くらいの深さで植え付けます。
チューリップの球根を植え付け後、水やりをおこないます。
水やりの頻度は、地面が乾いたら行うが基本です。
冬場は、1週間に1回程度、春先は1~3日に一回程度行います。
(お住いの地域によって頻度は異なります。)
チューリップに肥料は必要?
チューリップなどの球根植物は、開花までの肥料は必要ありません。
基本的に球根内部に発芽から開花までの必要な養分を蓄えているからです。
チューリップと一緒にほかの植物を植え付ける場合には、元肥を入れてあげるとよいでしょう。
チューリップの花が終わった後の管理
開花を迎えたチューリップは、見ごろを過ぎたら花を切り落とします。
見ごろを過ぎた花を切り落とすのは、
- 景観をきれいにする
- 病気の発生を防ぐ
- 種をつけることを防ぐ
ためです。
種がついてしまうと土中の球根に栄養が行き届かなくなります。
すると来シーズン用の球根が育たなくなってしまうのです。
すべての花を切り落としたら、追肥しましょう。
来年のための球根を太らせることができますので、追肥を忘れずにおこなってください。
チューリップと一緒に植えるとよい植物とは
チューリップは、植え付けて芽を出すまでにはある程度の日数が必要です。
芽を出すまでの間、地表は何も植えていない状態に見えます。
せっかくなので、芽を出すまでの間も楽しめるように他の植物を合わせて植え付けてみましょう。
チューリップの寄せ植え「ダブルデッカー・トリプルデッカー」とは?
チューリップを寄せ植えにするとき、2~3つの層に分けて寄せ植えを行います。
これがダブルデッカー=2階建て、トリプルデッカー=3階建てのように見えたのです。
球根を寄せ植えする様子からこのように呼ばれるようになりました。
例えばダブルデッカーでは
- 下層にチューリップの球根
- 上層にパンジーやビオラなどの花苗
また、トリプルデッカーでは、
- 下層にチューリップの球根
- 中層にヒヤシンスやクロッカスなどの早春に咲く球根
- 上層にパンジーやビオラなどの花苗
のように植え付けます。
このように植えると、
- 秋からは、パンジービオラの花
- 早春になると、ヒヤシンスやクロッカス
- 最後に春、チューリップ
以上のように順番に、豪華な春の花の競演を楽しめるのです。
チューリップと一緒に植えるとよいお勧めの植物
チューリップと合わせて植えるのにおすすめの植物は、いくつかポイントがあります。
チューリップと同じ時期に咲いて、チューリップの背丈よりも低い植物がよいです。
チューリップよりも背が高い花をうえてしまうと、せっかく咲いた花が目立たなくなってしまうからです。
- パンジー・ビオラ・アリッサムなどの春の花苗
- ヒヤシンス
- ムスカリ
- クロッカス
以上の花は、初心者でも特に挑戦しやすい植物となります。
チューリップ同様、秋のシーズンの園芸コーナーではおなじみの花ばかりなので入手しやすいのが特徴です。
パンジー・ビオラの開花時期は10月から5月、チューリップの芽が出ない時期にも土の表面を華やかにしてくれます。
ヒヤシンス・ムスカリ・クロッカスは、チューリップの咲く時期よりも早く咲くので、順番に花を楽しむことができます。
これにチューリップの早咲きと遅咲きの球根を組み合わせればさらに長い間楽しめますよ。
また、「チューリップはピンクにしたらビオラは青を選ぶ」など各品種ごとの色は単一色で統一するとすっきりとおしゃれに見えます。
チューリップおすすめの品種紹介
チューリップには、開花時期と咲く花型の違いで様々な品種があります。
今回はその中でも最も人気の高い品種と植えっぱなしで楽しめる原種のチューリップを紹介していきます。
アンジェリケ
ブルーダイヤモンド
サッポロ
アイスクリーム
クインオブナイト
パーロットキング
ホンキートンク
まとめ
全世界で愛されるチューリップには、たくさんのバリエーションがあり、楽しみかたも様々。
今年のチューリップ選びの参考になれば幸いです。
また、変わった球根を探すならばネットショップで探すのが一番手軽ですので、よろしかったら試してみてくださいね。
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